ちょっと注意が必要な外断熱

外断熱に関して、一時のコマーシャルで「断熱は外張り断熱という」コマーシャルが流れて外断熱の良さが強調されました。しかし、新住協関西支部の「断熱方式は外断熱or充填断熱どちらが・・・」でも、次世代省エネを超える断熱を求めていくと外断熱に限界があることも確かです。断熱性能、コスト、施工精度等を勘案して最良の高断熱の方式を選択する必要があります。

また、室蘭工大の鎌田教授の「エコ住宅Q1.0X BOOK」(札促社)で外断熱に関して述べられている意見にも耳を傾ける必要がありそうです。

■ もう一つの高断熱工法「外張り工法」

 在来木造住宅の断熱欠陥を、別な方法で改良したのが、発泡プラスティック断熱材を、屋根、壁、基礎の外側全体に張ってしまう、通称「外断熱工法」です(図5)。私たちが改良工法を提案する数年前に、やはり北海道で始まりました。主にRC造の建物で使われていたこれらの断熱材を、木造住宅にも使わせたくて、メーカー系の人によって開発されました。

 北海道では、主としてコストが高いことから今ではずいぶん少なくなりましたが、断熱工法としては、とても合理的です。ボード状の断熱材を壁の中に充填しようとすると、ぴったりはめるのがとても難しいのですが、外側に連続的に張ることはそんなに難しくありません。

 しかし、住宅の屋根、壁工法として考えると、問題が少なくありません。木材に比べてはるかに柔らかく厚い材料を、木造躯体と屋根材、外壁材の間に挟むわけですから、長い間に、振動や熱、木材の乾燥収縮などによって、屋根、壁が緩みズレが発生する恐れがあります。
 また、火災時には木材より燃えやすい材料が、大型トラック1台分も使われているのですから、大変な大火災になります。今の建築基準法上は問題ないとされますが私は問題だと思います。

 平成18年に秋田で外張り工法の住宅が火災で全焼しました(平成18年5月19日河北新報夕刊に掲載)。この家は、3年前にも火災で全焼し、同じ場所に建て替えられた建物です。

 家族全員死亡という不幸な事件になってしまったのですが、使われていた断熱材は、外張り工法の中でも、一番燃えにくいということで最近急速に増えている、フェノール発泡断熱材です。火災の後半に、屋根と壁の断熱材が大きく燃え上がり、3年前には何ともなかった隣家まで延焼してしまったそうです。

 図6のように外壁の断熱材が、窓からのフラッシュオーバーの炎で燃えたのがわかります。全国的に大地震が近いといわれる今、可燃性の断熱材を大量に使う工法にとても疑問を感じています。




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★ Q1住宅について

NPO法人新住協において、これからの省エネ住宅で推奨している住宅性能です。


★ 次世代省エネルギー基準とは
名前は「次世代」ですが、断熱性能的には、もはや過去の存在になりつつあります。
次世代だからと言って、決して「次世代」を約束するものではありません。


★ Q値が小さいほど省エネ?

省エネ住宅を示す値としてQ値がありますが、2つの建物のQ値を較べてみて、Q値の大きい住宅の方が、性能的に省エネである場合があります。


★ 夏場の日射遮蔽の大切さ
高断熱住宅において、夏の太陽の日差しが室内に入り込むのは要注意です。冬場は貴重な温熱源としてありがたいのですが、夏場は逆に熱が逃げにくいのが災いしてオーバーヒートすることになります。


★ 充填断熱の内部結露について
充填断熱材の内部結露について、正しく施工されれば内部結露の問題はありません。実際に新住協では、これまでに会員が施工した建物の一部を解体し、レポートを出しています。正しい施工と監理をきっちりできる体制が必要です。


★ Q1住宅とパッシブハウス
ドイツのパッシブハウス基準というのは世界の中で先導的な基準です。ドイツと関西の気候の違いを踏まえながら、暖房エネルギーを減少させる工夫をすれば、パッシブハウス基準はクリアー可能です。京都においてはQ1.0住宅?仕様で対応できます。

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